水彩画の基本は、水を生かして使うことにあります。水彩画の各種テクニックは、絵具と紙と水、さらには、水を含めた微妙な関わりあいから生じます。

作家の「描く」という行為により、それら材料たちの水を通じた出会いが、無垢の紙の上で作用しあい、作家の表現として出現するのが水彩画です。水を単なるうすめ液と考えず、水の力を利用して、作品を描いてみてください。

水彩の基本色は、紙の白さを生かして使うことを前提に選びます。

ここに選んだ12色は、比較的濃度のある色です。幅広い色彩を表現できます。また、同じ色相の色でも、透明性のウォッシュを中心に使う色と被覆を中心に使う色があり使い分けます。

色づくり 透明水彩の色作りには、色を重ねる「重色」と直接混ぜ合わせる「混色」技法があります。重色では、変化に富んだ色彩が生まれ混色では重みのある色調が生まれます。同じ色相でも、塗り方を使い分けることにより豊富な表現効果を得ることができます。

基本技法 水彩画の基本は、水を生かして使うことにあります。水彩画における各種のテクニックは、絵具と紙と水、また使用する筆も含めた微妙な関わりあいから生じます。

水彩絵具は水によってさまざまな表現をみせます。水をたっぷり使うと透明感のある伸びやかな色面をつくります。画面に空間や広がりを作る「塗る」という効果は、画面全体のベースになる重要なテクニックです。ポイントは絵具と水のバランスで、水加減によって表現を思いどうりにすることにつながります。

塗ることと並んで「描く」ことは、画面に緊張感とメリハリを与えてくれます。線描きによる描きこみや、点描、ハッチングによる描写が、色相とコントラストを形成します。塗るだけでは、ぼんやりとした表現になりがいですが、線描だけでも硬くなります。これらの調和が画面にハーモニーを生みだします。
「塗る」と「描く」は、絵具を画面に乗せていく、いわば、プラスの表現です。水彩絵具は、水により活かされます。一度塗った絵具を水で洗い流すことも簡単です。強く描きすぎたところ、ずっと遠くの景色など、水をつけた筆や布で絵具を洗い取ることにより、新しい効果が生まれます。
上記の基本的なテクニックに加えて、特殊な効果を導入することにより、画面に味わいが生じます。「にじみ」や「マチエール」は、画面に変化を与えるとともに、生き生きとして魅力ある作品に欠かせない味になります。

 
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