水彩紙の特徴



水彩紙には紙肌という凹凸があります。この凹凸によって、かなり印象が違います。

細目(スムース):繊細な表現が可能で、色の伸びも良いです。
中目(ノット):紙の目としては中間の使いやすさがあります。初心者は中目から試してみることをオススメします。
荒目(ラフ):一番凹凸があるので、絵の具がのりやすく色の深みが出せるのでグラデーションを描くのに最適です。
こんな方には水彩紙をオススメ!

ぼかしやにじみを効果的に描きたい場合には中目をオススメします!
(凹凸に適度な絵の具がたまり、すぐには乾かないのでぼかしやにじみに有効です。)
ダイナミックな絵を描きたい方には、荒目をオススメします!
(一番凹凸がある荒目を利用することでかすれが表現できるのでダイナミックな絵を描くことができます。)
すばやく絵を描きたい方には細目をオススメします!
(細目は凹凸が少ないので少ない絵の具で描くことができます。)


画用紙


画用紙の特徴

主に絵を書いたり、工作の材料として用いることが一般的です。
画用紙は、筆記用具の発色が良く、水彩絵の具などの水溶性の筆記具に対して適度ににじむように加工されています。
こんな方には画用紙をオススメ!

まだ、本格的に絵を描くのでなくある程度練習してからという方には、画用紙をオススメします。
練習してから、本格的に絵を描く段階になりましたら、画用紙より高級な水彩紙をお試しください。


版画紙


版画紙の特徴

版画の作品は凸版画、凹版画、平版画、孔版画と大きく4つに分類されます。
版画紙は種類によって、印象がガラッと変わってしまうことがあります。
洋紙では、主に使用されているアルデバラン、ハーネミューレ、ベランアルシュ等の他にも様々な国の紙があります。
和紙では、日本国内の製紙所で数多くの種類があります。
そのたくさんある種類の中より、作品に適した版画を選ぶ必要があります。
こんな方には版画紙をオススメ!

版画は複数の版からひとつの作品を作り上げる場合が多いです。
自分の作品として同じものをいくつも複製したいと考えいる方にオススメします!
葛飾北斎先生の作品などがどのような技法によって作られたのかなど、版画に興味を持っている方には、是非版画紙を使用して、自分のオリジナル版画を作り上げてください。


製図用紙


製図用紙の特徴

紙面が強靭で平滑性が高いため、鉛筆やインク、絵具ののりが良くにじみがないので製図・版下・建築パースなどに適します。
こんな方には製図用紙をオススメ!

図面を描く方(建築士、設計士など)にオススメします!
烏口、ロットリング等の線引き、水彩、ポスターカラー、マーカー等の彩色に最も適しています。



ケント紙

ケント紙の特徴

ケント紙は画用紙の中でも、一番硬くて表面が平らで滑らかな紙です。
油性のフェルトペンもにじむことは少なく描けます。
こんな方にはケント紙をオススメ!

製図用やデザイン(パンフレットやチラシ)を描かれる方にオススメです。


パステル紙

パステル紙
パステル紙の特徴

パステル紙は適度な強度とある程度の凹凸があり、波打ちが少ない紙です。
優れたタッチと描き味、鮮明な発色性と適度な吸い込み、画材適性を最大限に高めた専門用紙です。
こんな方にはパステル紙をオススメ!

パステル、鉛筆、木炭でのデッサンを描きたい方にオススメです。

画材紙

画材紙
画材紙の特徴

版下用紙(厚手のケント紙)・印刷用紙(アート紙、上質紙)・包装用紙(クラフト紙)などのさまざまな用途にあった特徴を活かした紙です。
こんな方には画材紙をオススメ!

画材紙はいろいろな用途に使用することをお考えの方にオススメです。


トレーシングペーパー

トレーシングペーパー
トレーシングペーパーの特徴

透かして複写(トレースまたはトレスと言う)するための薄い半透明の紙です。
半透明の特徴を生かして次のページと相乗効果まで考えてデザインすると効果的です。
こんな方にはトレーシングペーパーをオススメ!

建築設計製図はもちろん、口絵やしおり、ノートの重ね書きや付箋紙代わりにおススメします。また、丈夫で耐水性・耐油性あるため、食品や書物の包装などにもお使いいただけます。


ファインシーペーパー

ファインシーペーパー
ファンシーペーパーの特徴

洋紙仕上げとして豊富な色合いがあり、美的感覚を満足させてくれる美しい紙です。
こんな方にはファンシーペーパーをオススメ!

利用用途は幅広く、ブックカバーやノートや便箋などにオススメです。
他には、POPや包装紙などを作製する時にもオススメです。


和紙

和紙
和紙の特徴

繊維が長いため折り曲げに強く、リグニンが少ないため長い時間を経ても黄色変化が少ない。
湿潤強度が強いため濡れても丈夫で、リサイクルしやすくとても環境に良い。
こんな方には和紙をオススメ!

和紙独特の紙質を利用して絵を描きたい方にオススメです。










マルマン画用紙



1. 並口
厚さ:126.5g/?(並口)・表面 中目
特性:紙のしぼ(表面の凹凸)が織りフェルトでつくられるので、自然で絵画的表現効果を高めます。ソフトで水を多く吸いますので水彩画に適しています。また、鉛筆、クレヨン、パステルなど多目的に使える高品質な画用紙です。表面も強く、消しゴムを使っても、けば立ちが少ないです。また中性紙抄造ですので保存性にも優れています。

2. 厚口
厚さ:156.5g/?(厚口)・表面 中目
特性:厚口は一番よく紙肌が出ているので幅広く愛用されています

3. 特厚口
厚さ:204.5g/?(特厚)・表面 中目
特性:水彩など、水を使って描いた時のぼこつきや波打ちが気になる方には特厚をお勧めします。厚いので水分吸収の影響が出にくく、比較的平らな状態で仕上がります。
コットマン水彩紙
cotman Watercolor Paper
コットマン水彩紙(細目、中目、荒目)


特性:廉価で最高級水彩紙の描き味を実現した紙です。紙のしぼ(表面の凹凸)は羊毛紙で織った特別なフェルトを使って水をしぼった時の紙肌です。エンボスや製紙ロールでつけられたのではなく、自然なしぼですので描画時にもくずれず、水彩画のいろいろな技法が使えます。にじみ止めは少し強めですのでワンストロークで塗りつぶせませんが、2・3回の筆のストロークでウォッシュができ、発色が抜群です。また消しゴムの使用にも強い紙です。

4. 細目
厚さ:242g/?(特厚)・表面 細目
親水性をもたせてありますので平面的な画法やボタニカルアート、イラスト用などにむいています。

5. 中目
厚さ:242g/?(特厚)・表面 中目
中目は一番ポピュラーな紙肌で、水彩ばかりでなく鉛筆、色鉛筆、コンテ、パステルなど多目的に使用できます。凹部に絵具を溜める、海綿などで洗い出す、ぼかすなどの技法に適応します。

6. 荒目
厚さ:242g/?(特厚)・表面
絵具のコントロールがしやすく、描画面上での修正や加筆域は色の伸ばし、重ね塗りがやりやすいので、初心者の方は荒目からスタートし、次のステップをふめば水彩画に入りやすいでしょう。

White Croquis
白クロッキー用紙


厚さ:52.3g/?
特性:一見して上質な紙のように見えますが、鉛筆の線がよく乗るようにラフ肌に仕上げてあります。クロッキー用が主でラフ肌で破れにくく廉価で枚数を惜しみなく使える目的の紙です。マーカーなども使い、アイデアスケッチ用として小判のクロッキー帳の中紙にもなっています。一言で言えば「図形も描くメモ帳用紙」です。

Antique Laid
アンチークレイド


厚さ:60g/?
特性:製紙の歴史上永い間、LAID PAPER(簀目入り紙)が使われてきました。近代に入り、漉き網が開発されWOVE PAPER(網目のついた紙、現在の紙の原型)が出来るようになり、印刷、筆記、描画用紙が飛躍的に良くなりました。しかし、往時の巨匠達のデッサンには素朴な味のあるレイドペーパーを使っているものがあり魅力があります。そのレイドペーパーを再現すべく開発したのが古典的な簀目入り紙(アンチークレイドペーパー)です。簀目の横線の間隔をつめ、糸目を広くしました。クロッキーよりもっと進めたデッサン用紙の役目も果たします。鉛筆の走りも良く、インク、水彩、葦ペンなどを使ってデッサンするのにも最適です。

Cream Cotton Paper
クリームコットン紙



厚さ:60g/?(薄口)・表面 簀目入り
特性:軟らかい鉛筆を使って物の形や動きを瞬時にとらえて描く線画の練習に使います。紙がソフトなので筆圧により線の強弱や、細かい、太い、かすれがよく表現できます。簀目のタテ線(糸目)が描く時の見当をつける役目を果たします。クロッキー練習用なので枚数が多いほどよく、クリーム色は描画材料とのコントラストが生きます。

Kent Paper New Kent
ケント紙 ニューケント

厚さ:209g/?(特厚)・表面 エクストラスムーズ
特性:表面が緊密で製図され、デザイン用に適しています。線がシャープに描け、また水彩絵具やマーカーを使ってのイラストやボタニカルアートなどの着彩にも良いですが、水彩画用には適していません。

Arches Watercolor Paper
アルシュ水彩紙 超特厚




厚さ:640g/?、850g/?・表面 ファン(細目)トルション(荒目)
特性:のりを使った貼り合わせではなく、一槽で円網一本で850g/?までずり落とさないで漉きあげます。主に水彩用で他のアクリル、油彩に使用。厚くて支持体として堅固そのもの。木綿キャンパス用の綿布よりはるかに精製されたコットン繊維でできていて耐久性も優れています。ただし油彩の場合はジェッソなどで地塗りをし、整えた方がよいでしょう。別の用途として金型のモールドを使って精巧なレリーフなどを作る紙塑(紙の彫刻)という分野があります。紙は強いのでプレスされてもくだけず細部まで表現でき、また厚いのでスクラッチ技法(引っかく、けずる)が思い切ってできます。


アルシュ水彩紙 サチネ(極細)





アルシュ水彩紙 ファン(細目)





アルシュ水彩紙 トルション(荒目)



Velin Arches
ベランアルシュ版画用紙


厚さ:250g/?・表面 やや粗い
特性:版画用紙の代名詞。ピカソ、ミロ、クレー、ブラック、ゴヤ等の巨匠達に愛されてきました。今日では版画の使用紙の品質保証的な存在になっています。四方耳つき、モールドメード、コットン100%でにじみ止めが弱くしてありますが、水に強く寸法安定性がよいです。また、多色刷りの印圧にへたれず、版ばなれもよくスナッピィで調子がとれます。リト、銅版画用ですが紙の表現力からして油彩画風の作品のエディション、エスタンプに合っています。インフィニティ∞のマーク入りで、他の寸法、厚さなど、多くの種類があります。

BFK Rives
BFKリーブ


厚さ:250g/?・表面 スムーズ
特性:紙の抄法、品質は基本的にはベランアルシュと同じです。コットン100%で絹布のような滑らかな紙肌です。リト、銅板用でデリケートな細かい線や面をよく拾います。紙の表現力は洋紙でありながら不思議なくらい日本画風の作品のエディション、エスタンプに合っています。ベラン、BFKともにISO9706でインフィニティマーク∞の使用を取って紙に透かしで入れて、紙の保存性が大変高いことを証明しています。

M.B.M Charcoal paper
M.B.M木炭紙


厚さ:105g/?・表面 簀目入り
特性:木炭を使ってデッサンする紙。簀目が入っており、画家アングルが好んで使ったのでアングル紙ともいいます。75%のコットンが入っているので表面が強く、紙の目が鋭角で木炭のつく量が大変多いのが特徴です。従って、紙面上で木炭の伸びが広く、好きなグラデーションが得られます。表面にゼラチンサイズが施されており、強くねりゴム等を使って拭き取っても、けば立ちません。木炭で描く時の音が快いです。パリのエコール デ ボザールでもよく使われ、日本では各美術大学の入試の実技のデッサン用として使われています。



Canson Fine Face
キャンソン ファインフェイス


厚さ:224g/?・表面 細目
特性:ミ・タント紙の肌目を細かくしたような紙で白く、強く多目的使用に適しています。水彩、パステルにもよいです。マーカーを使った時にマーカー特有の色の強さや鮮やかさが一番発揮されます。価格もエコノミーです。


Montval
モンバル




厚さ:300g/?・表面 中目
特性:樹種を厳選したパルプを原料としてじっくり造られた理想の水彩紙です。紙の色はナチュラルホワイトで発色が良く、中性で保存性にも優れており、水を使った後の波打ちも少ないのが特徴です。木材パルプでできた水彩紙はコットン入りとはまた違う味わいがあり、描画紙の傑作です。



Montval Trandition
モンバルトラディション


特性:モンバルトラディションは従来のモンバルの特性を維持しながら、伝統的な水彩紙の荒目の肌がある紙です。厳選したパルプを使ってモールドメード抄法(擬似手漉き)で作られています。



Canson Mi-Teintes
キャンソン ミ タント


厚さ:160g/?(中厚)・表面 中目
特性:世界No.1のシェアを誇る高級色画用紙。50%のコットンが入っており、表面も強く、いろいろな描画材の使用の適しています。特にパステル、コンテとの相性と表現力が高く、他の追従を許しません。インクジェットプリンターの水性インクの受容性が高くのりが良いので、アーチスチックな効果が出せます。全50色。






水彩紙とは水彩絵具(透明、不透明)に使用する紙の総称です。

水彩紙の特徴と専用紙としての条件
(1)絵具ののりが良く、適度に滲み止めがしてある。
・水彩絵具ののりが良いということは、紙面の状態が均一で毛羽立ちや繊維のからみ合いにむらがなく、かつ適度な滲み止めが施されている状態を指します。
 また、滲み止めが強すぎると逆に絵具をはじく傾向が現れます。この場合、水を含ませた刷毛や太い筆などで紙の表面を何度か洗うようにしてから布で拭き取って使うと、絵具ののりが良くなります。通常、湿った用紙は完全に乾かしてから使います。
(2)絵具の発色が良い。
・発色性は特に透明水彩の場合問題になることで、その差は組成繊維の純度と表面の凹凸、滲み止めの強さと関係があります。
・組成繊維の純度は、無理に薬品で晒した白い繊維よりも適度に晒された綿繊維などのアルファーセルロースの多いものが良いとされています。
・紙の表面に凹凸がある用紙ほど筆に絵具をたっぷり含ませて塗ることができますが、凹凸の少ない用紙は絵具の落ち着きどころがないのであまり多く塗ることができません。従って※1荒目の用紙ほど発色が良いということになります。
・また、表面に強く滲み止めを施した紙は多少絵具をはじきますが、発色は良くなります。
(3)紙の表面が強く、強いタッチで描いても剥けがない。
・重ね塗りをする場合や強いタッチで描く場合、紙面が弱いとボロボロと垢が出るように繊維が剥けて絵具がむらにのることになります。これでは水彩紙として落第なので紙面強度の高い紙が求められます。
(4)乾燥後、波を打ったようなひずみがなく水濡れ強度が高い。
・水濡れ強度の点は前項で記した剥けの問題と関連がある他、紙は水分を吸収すると伸び、かつ弱くなり乾燥後波打ちの状態が残るという特性を持っています。一般的には波打ちの程度は厚い紙ほど少ないので、なるべく厚い紙の使用をお勧めします。
(5)透明水彩絵具の使用を前提に抄造し、表面の表情が豊かな紙。
(6)水を使うため、防黴が施された※2保存性の良い中性紙が理想的である。
※1 水彩紙の紙肌は一般的に細目、中目、荒目などと呼んでいますが、これはあくまでも感覚的な分け方にすぎず、同じ表記でも製品により差があります。








紙の裏表の見分け方


ウォーターマークが入っている紙の見分け方



 一般的に高級洋紙などには紙の端に透かし(ウォーターマーク)が入っています。マークが正常に見える方が表になります。
ウォーターマークが入っていない紙の見分け方
● 一般的な紙の場合
 前述のように、抄紙機の構造上原料が網の上に乗ってくるので、紙の裏面にかすかに網目が残ります。したがって網目が見える方が一般的に裏面になります。また、赤インクで書いてみて滲む方が裏面になります。
● 水彩紙の場合
 水彩紙の場合は毛布目によって紙の表面の凹凸を作るので、一般的に凹凸がしっかり見える方が表になります。
※ アート用の紙の場合、紙によっては作者の好みにより意識的に裏を使う事があります。


国内紙メーカー3社様より文、画像抜粋
マルマン 
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