額縁はお部屋のイメージや中に入れる作品にあわせて選びたい_。

額縁を選ぶうえでもっとも大切なことは、額縁は重要なお部屋のインテリアであるということです。そのためには、まず、お部屋との調和を考えなければなりません。お部屋の雰囲気にしっくり融合できなければ、かえってお部屋のイメージをダウンさせてしまいます。また額縁はあくまでも脇役で、中に入れる作品が主役だということです。ですから、作品にあわせた作品を引き立たせるような額縁を選ぶことも大切です。たとえば、重厚な油絵なら金箔を貼った壮重な額縁を、リトグラフや版画などは細縁の木製額かメタルフレーム額などがふさわしいでしょう。

このように、額縁は作品とお部屋のイメージにあわせて選ばねばならないわけですが、この2つの要素を満たすピッタリの額縁を選ぶことが重要かと思います。

額縁が変われば、お部屋も変わる。おすすめします、”額縁の衣替え”_。

ごく少数の特殊なケースを除いては、額縁はお部屋の壁面に飾られます。壁面装飾はお部屋のイメージを決定するので最も重要なポイント。したがって、壁面の額縁を変えればお部屋のイメージをガラリ一変させることができます。たとえば、四季にあわせて多彩な額縁を揃え、季節ごとに額縁を掛け替えてみたらいかがなものでしょう。お部屋のイメージが一新し、くらしの心がフレッシュ・アップされることうけあいです。

たとえば、こんなところにはこんながくぶちを_。

玄関/油絵・色紙額

玄関は住まいの顔。住まいの雰囲気にふさわしい額縁を掛けたいもの。格調ある洋風の住まいなら油絵を入れた壮重な「洋額」を、落ち着いた和風の住まいなら「色紙額」など。

ダイニングルーム/版画・水彩画

ご家族揃ってのお食事は明るい気分で楽しみたい。センシブルな版画なら、空間に華やかさを添え、お食事タイムをより一層楽しいものにするでしょう。

和室/色紙額(丸額)・横額・短冊額・掛軸

しっとりとした日本情緒を楽しみたい和室にはやはり色紙額などの和額。また、床の間に掛軸、長押の横額なども和室に欠かせないインテリアです。

居間/版画・油絵・水彩画

居間はご家庭だんらんのスペース。ここに飾る額縁はご家庭の個性の合うものを__。重厚な雰囲気の居間には油絵を入れたもの、シンプルなすっきりとした居間には版画・水彩画の額縁がお似合いでしょう。

トイレ/ミニチュア額

トイレは”住まいの第二の顔”_トイレを見れば住む人の人柄がわかるといわれます。額縁でムードアップを_ミニチュア額などが最適です。

洋室/版画・リトグラフ・油絵

おしゃれな洋室には洋額がお似合い_明るく、スッキリとした洋室なら版画、リトグラフ、シックな洋室なら油絵などが最適でしょう。

子供部屋/壁掛小物類・フォトフレーム・賞状額

おこさまの個性や成長にあわせて額縁を飾りましょう。おしゃれな壁掛け小物、思い出をいつまでも語りかけるフォトフレーム、写生大会の作品など…。

寝室/版画・油絵・水彩画

今日の疲れを癒し、明日の英気を養う寝室には額は欠かせないインテリア。版画・油絵・水彩画などを寝室のムードに合わせて飾りましょう。

廊下/版画・水彩画

とにかく殺風景になりがちな廊下。でも額縁ひとつで表情もグッと明るく_。版画などを飾ってイメージアップを図ってみませんか。

額縁の飾り方

額は個人、個人の好みにやって選択して楽しむもの。したがって、基本的には額縁の飾り方にはこれといった特定の様式やパータンはありません。室内や壁面との調和を考えて、あなた自身のセンスを生かして飾ってみてください。

飾り方にはルールはありませんが、額縁の掛け方となると注意しなければならない点があります。

和室は洋室と比べて壁面が非常に少ない居室です。そのために、日本では昔から鴨居や長押に横額を斜め掛けする習慣があり、洋室でもこの習慣が取り入られ斜め掛けされる方が見られますが、洋室では立ち姿で見やすいよう壁面と垂直になるように掛けるのが普通です。(ただし、椅子に座って見る場合は高さによって幾分斜めに掛けるのが理想的。)

鴨居や長押に斜め掛けするのはもちろん良いのですが、鴨居の下に掛けるときはお部屋の立体感を乱すため垂直に掛けましょう。


 

壁の種類ってどんなものがあるのですか?


マンションの壁って全部同じですか?


どうやって壁のタイプを判断したらいいの?


額の種類はどんなものがありますか?


額を飾るのに必要な金具は?


 
静止安全荷重って何ですか?


釘を斜めに打ち込むのはなぜですか?


額受金具で注意しなければいけないポイントは何ですか?


美術館にあるような金具が欲しいんですけど……


額を吊る時に使う紐やワイヤーの上手な結び方を教えてください。

額縁取扱い注意

1.作品や額縁の重さに耐えられる壁に取り付けてください。

薄板や、石膏ボードの壁は、裏の柱が通ってる箇所にフックを柱の部分までしっかり取り付けてください。

2.専用のフックをご使用ください。

額縁を壁にかけるときは、画鋲、釘などはつかわず、専用のフックをご使用ください。また、フックは額の重さに耐えられるかどうか、必ず使用するフックの取り扱い説明書をお読みください。大きな額の場合は、専門業者に依頼することをお勧めします。

3.ガラスにご注意ください。

額縁の多くはガラスが入ってます。ガラスが欠けたり割れたりすると、怪我をしたり作品を傷つたりする恐れがあります。取り扱いには十分ご注意ください。額縁は必ず両手で二辺を持つようにしてください。一辺だけを持ってぶら下げる持ち方は、額縁が破損する原因となり、怪我をすることもありますので大変危険です。また、額縁についてる各種金属を扱うときには手指の切り傷に十分お気を付けください。

4.吊りヒモの点検をしてください。

額縁を吊るヒモは長期間そのまま使用されますと、品質劣化により切れることがあります。吊りヒモ、ワイヤー吊り金具のゆるみ、また、裏板を留める金具にも腐食などが見られないかどうか確認し、異常がある場合には交換してください。少なくても年に一度は点検してください。

5.清掃除のご注意。

額縁を清掃する場合には、必ず乾拭きを行ってください。水分、またはクリーナーの成分により額縁が変色することがあります。特にガラスの清掃時には注意してください。また、アクリルも布により傷つくこともあります。

6.額縁の角にご注意ください。

額縁の角が人にぶつかると怪我をしたり、衣服を損傷することがあります。人がぶつかりそうな場所には額縁を掛けないでください。壁に立て掛けたりすることも同時に危険ですので、おやめください。また、額が壁とこすれると、壁に色がつくことがありますのでご注意ください。

7.額縁の下に大切なものを置かないようにご注意ください。

予期せぬ事態で額縁が脱落することも予想されます。額縁の下には大切なものや、家具、陶器などを置かないことをお勧めします。

8.展示場所を注意して選んでください。

特に空調や冷暖房、直射日光の当たる場所に飾ると、光線・温度・湿度等の影響により作品や額が変色・変質を生じることもあります。また、額の反りや曲り、角割れの原因にもなります。展示・保管場所には十分な注意をお願いします。

 

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